【すべり症の原因は“骨”だけじゃない?】関節の動きがカギを握るワケ

2025.04.16

【すべり症の原因は“骨”だけじゃない?】関節の動きがカギを握るワケ

すべり症の女性

すべり症の女性

 

1. はじめに:すべり症、こんなお悩みありませんか?

  • 腰を反らすとズキンと痛む

  • 長く立っていると足がしびれる

  • 病院で“すべり症”と診断されたけど、どうしても改善しない

腰の骨がズレている「すべり症」。でも、実はそれだけが痛みの原因ではないってご存知ですか?

 

2. すべり症とは?かんたん解説

「すべり症」とは、腰椎(腰の骨)の一部が前にズレてしまっている状態です。特に多いのは、加齢によって関節や靭帯がゆるんで起こる「変性すべり症」です。

画像では骨がズレて見えても、「ズレ=痛み」とは限りません。

実際、同じようにすべっていても痛みのある人・ない人がいます。ではその違いはどこにあるのでしょう?

 

3. カギは“関節の動き”にありました

整体の現場で多いのが、すべり症と同時に「関節機能障害」も起こっているケースです。

 

関節機能障害とは?

本来スムーズに動くはずの背骨の関節(椎間関節)が、固くなったり、動かなくなったりしてしまう状態です。

特に、すべりの起きている腰椎周囲の関節にこうした“動きの制限”があると、以下のような悪循環に:

  • 周囲の筋肉がガチガチに緊張

  • 神経への圧迫が強くなる

  • 体をかばってさらに姿勢が崩れる

  • 結果的に「すべり症の痛みが悪化」

 

4. 整体で行うアプローチとは?

整体では、単に「腰をほぐす」だけでなく、動きが悪くなった関節を見つけて、そこにアプローチします。

具体的には…

  • 背骨・骨盤の関節モビリゼーション(関節の可動を改善)

  • 腰〜股関節まわりの筋肉の調整(関節の動きを邪魔している筋緊張を緩める)

  • 全身のバランス調整(関節が再び固まらないように)

これらにより、痛みの元になっていた「関節機能障害」が解消され、結果として“すべり症の痛みも軽くなる”方が多くおられます。

 

5. 自宅でできる!関節を固めないためのポイント

日常生活で関節の動きを保つために、こんなことが大切です:

  • 長時間同じ姿勢を避ける(特にソファなどでの“くの字座り”)

  • 朝晩に軽く体を動かす(ストレッチや簡単な体操)

  • 正しい姿勢を意識する(骨盤が立った状態をキープ)

※無理なストレッチや自己流体操は、逆効果になることもあるので注意!

 

6. 最後に:痛みの“真の原因”を見極めよう

「すべり症」と診断されると、「骨がズレてるからもうダメだ」と思ってしまう方が多いです。でも、実際の痛みの原因は、動きの悪くなった関節や筋肉のバランスであることも少なくありません。

「骨のズレ=痛み」ではなく、“動きの悪さ”が痛みの引き金になっているケースにこそ、整体の出番があります。

つらい症状、あきらめないでくださいね。