【牽引療法って本当に効くの?その効果と“プラセボ”の真実を整体師が解説】

2025.04.25

【牽引療法って本当に効くの?その効果と“プラセボ”の真実を整体師が解説】

牽引療法

牽引療法

 

■「牽引してるのに、腰痛が良くならない…」そんなお悩みありませんか?

病院や整形外科で「腰が痛い」「坐骨神経痛がつらい」と訴えると、多くの方がまず勧められるのが牽引療法です。

しかし、週に何回も通って牽引を受けているのに…

  • 痛みが変わらない

  • 一時的に楽になるけど、すぐ戻る

  • そもそも意味があるのか疑問

そんな声も少なくありません。

この記事では、牽引療法の本当の効果と、それに関わる“プラセボ効果”について、整体師の視点からわかりやすく解説します。

 

■牽引療法とは?よくある治療だけど…

牽引療法は、腰椎や頸椎を機械で引っ張ることで、神経の圧迫を軽減しようとする治療法です。

一時的に筋肉の緊張がゆるみ、「楽になった気がする」という方もいますが、その効果は継続しにくく、根本改善にはつながらないことが多いのが実情です。

 

■牽引療法の科学的な評価とは?

近年、多くの研究により、牽引療法の有効性に疑問が持たれています。

  • 【日本整形外科学会】では、「慢性的な腰痛に対して牽引の効果は限定的」と報告

  • 【海外の臨床試験】でも、「偽治療と比較して明確な効果差は認められない」とするものが多数

つまり、「牽引しても良くならない」と感じるのは、あなたのせいではなく、治療法そのものの限界なのです。

 

■それってプラセボ効果かも?

プラセボ効果とは、「効くと思っただけで症状が軽くなる」という心の働きのこと。

牽引療法を受けて「楽になった気がする」と感じるのは、実際には体が変化していなくても、脳が“変化した”と錯覚しているだけの場合もあります。

これは決して悪いことではありませんが、問題はそれが一時的で終わってしまうこと

 

■整体院ではなぜ牽引をしないのか?

当院では、牽引のような一時的な対処ではなく、「なぜ痛みが起きているのか?」という根本原因に注目します。

  • 筋肉のバランス

  • 骨盤や背骨の歪み

  • 神経の伝達状態

  • 関節の機能障害

こうした体全体のつながりを丁寧に整えていくことで、再発しにくい体をつくっていくのが当院の方針です。

 

 

■まとめ:牽引療法に頼りすぎず、自分の体の声を聞こう

牽引療法は、決してすべての人に無意味ではありません。

しかし、「ずっと通っているのに改善しない」「逆に痛みがひどくなった」と感じているなら、別の選択肢に目を向けるタイミングかもしれません

整体は、「引っ張る」ではなく、「整える」ことで体を変えていきます。

あなたのその痛み、本当に“牽引だけ”で良くなっていますか?