【整体院と整骨院の違いを医療従事者が本音で解説】知らないと損する通院の落とし穴
【整体院と整骨院の違いを医療従事者が本音で解説】知らないと損する通院の落とし穴

不正請求
「整骨院と整体院って、何が違うの?」
「保険が使える方が得じゃないの?」
…そう思って通っていたけれど、なかなか症状が改善しない。
実はこれ、多くの方が知らずにハマっている“通院の落とし穴”です。
本記事では、現場経験豊富な整体師の立場から、
整体院と整骨院の本当の違い、知らないと損する注意点を本音で解説します。
【1】保険が使える=安心?それ、実は大きな誤解です
整骨院(接骨院)は「柔道整復師」という国家資格者が運営する施術所です。
ここでは、打撲・捻挫・脱臼・ぎっくり腰などの急性外傷に対して、健康保険を使った施術が認められています。
つまり、整骨院の保険施術は「ケガ」に対するもの限定ということ。
しかし実際には、
-
慢性的な腰痛
-
坐骨神経痛
-
肩こり・神経痛
などに対しても「保険が使えますよ」と案内している整骨院も存在します。
これ、厳密には不正請求にあたる場合があるのです。
✅ 知らぬ間に“違法な通院”に加担していることも
厚生労働省もこの点を問題視しており、
2024年現在、整骨院の保険請求は全国的に厳しく監査されています。
患者さん自身が損害を被ることもあるため、要注意です。
【2】整骨院では、なぜ慢性症状の改善が難しいのか?
保険施術の制限があるため、整骨院での施術内容は基本的に以下のような内容になります:
-
電気治療(干渉波、低周波など)
-
5〜10分程度のマッサージ
-
患部のアイシングやテーピング
これらはあくまで「痛みを和らげる対処療法」であり、
慢性症状の根本的な原因(姿勢・骨格・筋膜・神経など)には十分にアプローチできません。
そのため、
「通っている間は楽だけど、すぐ戻る」
「何ヶ月も通ったけど、改善しなかった」
というケースが多発しています。
【3】整体院は“原因にアプローチする場所”
整体院では健康保険は使えませんが、その分、施術の自由度が非常に高く、
-
骨格・骨盤調整
-
姿勢・歩行・重心の分析
-
筋肉や筋膜の深部リリース
-
関節機能障害の改善
といった、症状の「根本原因」に直接アプローチする施術が可能です。
また、1人ひとりに合わせて施術内容・時間を調整できるため、
症状が複雑な方、長年悩んでいる方ほど高い効果が期待できます。
【4】整骨院と整体院の“リアルな違い”一覧
項目 |
整骨院(接骨院) |
整体院 |
---|---|---|
資格 |
柔道整復師(国家資格) |
国家資格・民間資格または無資格 |
保険適用 |
あり(ただし条件あり) |
なし(すべて自費) |
対象症状 |
急性のケガ(打撲・捻挫・脱臼など) |
慢性症状(坐骨神経痛・腰痛・自律神経) |
施術内容 |
電気治療・マッサージなどの対症療法 |
根本施術・全身調整 |
通院の自由度 |
制限あり(施術部位・頻度に制限) |
完全オーダーメイドで施術可能 |
通院期間と効果 |
通院が長期化する傾向 |
比較的早期に根本改善が見込める |
【5】知らずに損しないために|3つのチェックポイント
-
今の症状はケガ?それとも慢性?
→坐骨神経痛・肩こり・長年の腰痛なら整体院が向いています。
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保険施術を“勧められすぎて”いないか?
→必要のない保険治療の繰り返しは時間とお金のロスです。
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本当に「良くなっている」と実感できていますか?
→その場しのぎなら施術先を見直すタイミングです。
【6】まとめ|納得できる施術を選べば、身体はちゃんと応えてくれます
整骨院と整体院。
どちらが良い・悪いではなく、「何を目的に通うのか?」が大切です。
✔ 一時的な痛みの緩和なら整骨院
✔ 原因から整えて、再発を防ぎたいなら整体院
自分の身体と時間、大切なお金をどう使うかはあなた次第。
後悔しない選択をして、本当に「良くなる」未来を選びましょう。