【整体院と整骨院の違いを医療従事者が本音で解説】知らないと損する通院の落とし穴

2025.05.11

【整体院と整骨院の違いを医療従事者が本音で解説】知らないと損する通院の落とし穴

不正請求

不正請求

 

「整骨院と整体院って、何が違うの?」

「保険が使える方が得じゃないの?」

…そう思って通っていたけれど、なかなか症状が改善しない。

実はこれ、多くの方が知らずにハマっている“通院の落とし穴”です。

本記事では、現場経験豊富な整体師の立場から、

整体院と整骨院の本当の違い、知らないと損する注意点を本音で解説します。

 

【1】保険が使える=安心?それ、実は大きな誤解です

整骨院(接骨院)は「柔道整復師」という国家資格者が運営する施術所です。

ここでは、打撲・捻挫・脱臼・ぎっくり腰などの急性外傷に対して、健康保険を使った施術が認められています。

つまり、整骨院の保険施術は「ケガ」に対するもの限定ということ。

しかし実際には、

  • 慢性的な腰痛

  • 坐骨神経痛

  • 肩こり・神経痛

などに対しても「保険が使えますよ」と案内している整骨院も存在します。

これ、厳密には不正請求にあたる場合があるのです。

✅ 知らぬ間に“違法な通院”に加担していることも

厚生労働省もこの点を問題視しており、

2024年現在、整骨院の保険請求は全国的に厳しく監査されています。

患者さん自身が損害を被ることもあるため、要注意です。

 

【2】整骨院では、なぜ慢性症状の改善が難しいのか?

保険施術の制限があるため、整骨院での施術内容は基本的に以下のような内容になります:

  • 電気治療(干渉波、低周波など)

  • 5〜10分程度のマッサージ

  • 患部のアイシングやテーピング

これらはあくまで「痛みを和らげる対処療法」であり、

慢性症状の根本的な原因(姿勢・骨格・筋膜・神経など)には十分にアプローチできません。

そのため、

「通っている間は楽だけど、すぐ戻る」

「何ヶ月も通ったけど、改善しなかった」

というケースが多発しています。

 

【3】整体院は“原因にアプローチする場所”

整体院では健康保険は使えませんが、その分、施術の自由度が非常に高く、

  • 骨格・骨盤調整

  • 姿勢・歩行・重心の分析

  • 筋肉や筋膜の深部リリース

  • 関節機能障害の改善

といった、症状の「根本原因」に直接アプローチする施術が可能です。

また、1人ひとりに合わせて施術内容・時間を調整できるため、

症状が複雑な方、長年悩んでいる方ほど高い効果が期待できます。

 

【4】整骨院と整体院の“リアルな違い”一覧

項目

整骨院(接骨院)

整体院

資格

柔道整復師(国家資格)

国家資格・民間資格または無資格

保険適用

あり(ただし条件あり)

なし(すべて自費)

対象症状

急性のケガ(打撲・捻挫・脱臼など)

慢性症状(坐骨神経痛・腰痛・自律神経)

施術内容

電気治療・マッサージなどの対症療法

根本施術・全身調整

通院の自由度

制限あり(施術部位・頻度に制限)

完全オーダーメイドで施術可能

通院期間と効果

通院が長期化する傾向

比較的早期に根本改善が見込める

 

【5】知らずに損しないために|3つのチェックポイント

  1. 今の症状はケガ?それとも慢性?

     →坐骨神経痛・肩こり・長年の腰痛なら整体院が向いています。

  2. 保険施術を“勧められすぎて”いないか?

     →必要のない保険治療の繰り返しは時間とお金のロスです。

  3. 本当に「良くなっている」と実感できていますか?

     →その場しのぎなら施術先を見直すタイミングです。

 

【6】まとめ|納得できる施術を選べば、身体はちゃんと応えてくれます

整骨院と整体院。

どちらが良い・悪いではなく、「何を目的に通うのか?」が大切です。

✔ 一時的な痛みの緩和なら整骨院

✔ 原因から整えて、再発を防ぎたいなら整体院

自分の身体と時間、大切なお金をどう使うかはあなた次第。

後悔しない選択をして、本当に「良くなる」未来を選びましょう。