【内臓整体って本当に意味があるの?】科学的根拠のない施術に要注意
【内臓整体って本当に意味があるの?】科学的根拠のない施術に要注意

内臓整体
最近、「内臓整体」という言葉を耳にしたことはありませんか?
「腸を整えると腰痛が良くなる」
「肝臓の位置を調整すると肩こりが消える」
――そんな話を聞いて、不思議に思った方も多いはずです。
実際に内臓整体を受けた方の中には、「一時的に体が軽くなった」と感じた人もいれば、「何が変わったのかよく分からなかった」と不安を抱いた人もいます。
本記事では、整体師として長年現場に立ってきた立場から、内臓整体の実態や注意点について、わかりやすく解説します。
■ 内臓整体とは?どんなことをするのか
内臓整体とは、主に腹部に触れながら内臓の位置や働きを整えるとされる施術法です。
「腸のねじれを取る」
「肝臓や胃の位置を調整する」
「内臓が下がっているから腰が痛くなる」
といった理論に基づいて、内臓にやさしくアプローチするとされています。
一見すると、体にやさしそうな印象を受けるこの手法ですが、問題はその根拠のあいまいさです。
■ 医学的な根拠はあるの?
結論から言うと、内臓整体の効果を裏づける医学的・科学的な根拠はほとんどありません。
西洋医学においては、内臓の位置や機能は非常に複雑で、外側から手で押して“整える”という考えは認められていません。
実際、臓器の位置は個人差が大きく、姿勢や体型、内臓脂肪の量などによっても変わるものです。
また、内臓の不調を手の感触だけで診断するのは、高度な医学的知識と画像検査なしには困難です。
■ 一時的に楽になる理由とは?
内臓整体を受けたあとに「体が楽になった」と感じる人がいるのは事実です。
しかし、その理由は必ずしも“内臓を整えたから”とは限りません。
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優しく触れられることによるリラックス効果
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自律神経が一時的に落ち着いたことによる変化
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施術者との会話による心理的安心感
これらの一時的な変化を「効果」と錯覚しているケースも少なくありません。
■ 施術を受ける前に気をつけておきたいこと
内臓整体を否定するわけではありません。
リラクゼーションや自律神経のバランス調整の一環として「心地よい」と感じる方もいます。
ただし、
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「治療」として過度に期待する
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「医師の診断より効果がある」と信じ込む
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「これしかない」と思い込む
このような状態は非常に危険です。
本当に体を改善したいなら、筋肉・骨格・神経のバランスをトータルで診てくれる施術を選ぶべきです。
■ まとめ:本当に必要なのは「体の本質を見る施術」
もしあなたが、
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「薬を飲んでも良くならない腰痛」
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「慢性的な坐骨神経痛」
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「何年もつらい症状に悩んでいる」
という状態なら、内臓ではなく“身体全体のバランス”を見直すことが最も効果的です。
私たちは、一時的な気持ちよさではなく、「根本から症状が変わる施術」を大切にしています。
内臓を押す前に、まず“体の軸”を整える。
それがあなたの体を変える、本当の第一歩になるかもしれません。
\あなたの体の悩み、本気で向き合います/
気になる症状がある方は、ぜひ一度ご相談ください。
初回カウンセリングでは、丁寧にあなたの体をチェックし、最適な改善方法をご提案します。