【知らないと損する!?】整骨院と接骨院の違いと意外な落とし穴
【知らないと損する!?】整骨院と接骨院の違いと意外な落とし穴

整骨院と接骨院
整骨院と接骨院、実は同じって知ってましたか?
整骨院と接骨院――名前が違うから、まったく別の施設だと思っていませんか?実はこの2つ、国家資格である「柔道整復師」が施術を行う点で、まったく同じです。
違いは“呼び方”だけ。しかし、それが思わぬ誤解やトラブルを生むことがあります。
呼び方が違う理由とは?
「整骨院」「接骨院」という名称は、戦後の法整備の過程や地域性、あるいは院の方針やブランディング戦略によって使い分けられてきました。
たとえば、「整骨院」はどちらかというと美容やリラクゼーション寄りのイメージがあり、「接骨院」は外傷対応に強い印象を与えるため、スポーツ障害やケガの応急処置に通う方が多いです。
しかし実際にはどちらも「柔道整復師」という国家資格保持者が、骨折・脱臼・捻挫・打撲などの施術を行う施設です。
驚きの事実:整体とはまったくの別モノ!
よく混同されがちですが、「整体」は国家資格を必要としない民間療法です。整体では健康保険は一切使えません。
一方、整骨院や接骨院では、条件付きで健康保険が使えるケースがあります。
リスク①:知らずに保険不正請求に加担?
ここが最も重要なポイントです。整骨院や接骨院では、すべての症状に保険が使えるわけではありません。保険が適用されるのは、次のような【急性または亜急性の外傷性のけが】に限られています。
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骨折
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脱臼
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捻挫
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打撲
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挫傷(肉離れなど)
しかし、実際には「肩こり」「慢性の腰痛」「疲労回復目的」で来院した方に対しても、保険を使って施術を行っているケースがあります。これは“保険の不正請求”に該当する可能性があります。
もっと怖いのは、患者であるあなた自身も“不正請求に加担した”と見なされることがあるという点です。
たとえば健康保険組合や審査機関から「この施術は外傷ではないのに保険請求されています」と指摘された場合、過去の施術費用の一部または全部が返還請求されるリスクもあるのです。
つまり、「保険が使えますよ」という一言を鵜呑みにしていると、後から金銭的なトラブルに発展しかねません。
リスク②:資格の有無を確認しないと危険
整骨院・接骨院は、国家資格「柔道整復師」が在籍していなければ開業できません。しかし、スタッフ全員が有資格者とは限りません。
中には、無資格者が補助的に施術を行っている院や、名前を変えただけで整体院に近い業務をしている施設も存在します。公式ホームページや院内の掲示で、施術者の資格の有無をしっかり確認することが重要です。
まとめ:名前の違いに惑わされず、本質を見るべし!
整骨院と接骨院の違いは「名前」だけですが、その認識不足が将来のリスクを招く可能性があります。
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保険が使えるのは“ケガ”に限定される
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不正請求に知らずに関わると返還請求の可能性あり
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整体との違いを明確に理解すべき
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資格の有無を必ず確認する
正しい知識を持つことは、自分と家族の健康を守るうえで不可欠です。整骨院・接骨院を選ぶときは、「どんな施術が、誰によって、どのような条件で行われているのか?」をしっかり見極めましょう。