もみ返しと好転反応の違いとは?安心して施術を受けるための知識

2025.06.07

もみ返しと好転反応の違いとは?安心して施術を受けるための知識

もみ返し

もみ返し

 

整体やマッサージを受けたあと、「なんだか体がだるい」「痛みが出てきた」と感じたことはありませんか?

これは「もみ返し」あるいは「好転反応」と呼ばれるものかもしれません。

この2つは似ているようで全く違う現象です。

正しい知識を持っておくことで、施術後に不安になることなく、安心して体のケアを受けることができます。

 

■ 驚きの事実:実は7割の人が一度は体験している

日本リラクゼーション業協会の調査によると、マッサージや整体後の体調変化を感じた人は約71.4%

その中でも、「もみ返し」や「だるさ」「頭痛」などを訴える方は非常に多く、施術初心者には特に注意が必要です。

しかし、これは必ずしも「悪いこと」ではありません。大切なのは、それが「もみ返し」なのか「好転反応」なのかを見極めることです。

 

■ もみ返しとは?|筋肉の微細な損傷による炎症反応

「もみ返し」は、筋肉や筋膜が強く押されることによって起こる微細な損傷や炎症が原因です。

以下のような症状が特徴です:

  • 押された部分が痛い(局所的)

  • 触れると痛む、重だるさがある

  • 翌日〜2日後にピークがくる

  • 長く続くと3〜4日痛みが残ることもある

特に、強く硬く凝っている筋肉を無理に深く押しすぎた場合に起こりやすく、施術者の技術と力加減が重要です。

 

■ 好転反応とは?|体の自然治癒力が働く過程

一方「好転反応」とは、施術によって血流やリンパの流れが促進され、体が回復するための調整反応です。

以下のような症状が見られます:

  • 全身のだるさ、眠気

  • 軽い頭痛や吐き気

  • 一時的な発熱や下痢

  • 情緒の不安定

通常、1日〜2日で自然に回復し、体がスッキリと軽くなることが多いのが特徴です。

これは、整体やカイロプラクティックなどで自律神経が整い、排毒(デトックス)や修復作用が活性化されている証拠とも言われています。

 

■ リスクを避けるには「見極め」と「コミュニケーション」がカギ

もみ返しと好転反応は似ていますが、前者は「体のダメージ」、後者は「回復の一過程」です。

見極めるポイント

症状

もみ返し

好転反応

出現部位

押された局所のみ

全身的

痛みの質

圧痛、重苦しさ

だるさ、眠気

持続期間

数日続くことも

半日〜2日で回復

原因

強すぎる刺激

血流や神経の活性化

また、施術前に「どこが痛いか」「強さの好み」「以前にもみ返しを経験したことがあるか」などをしっかり伝えることが大切です。

 

■ 安心して施術を受けるための3つのポイント

施術歴の長いプロを選ぶ

技術の差でもみ返しの頻度は大きく変わります。国家資格や民間資格だけでなく、経験年数やお客様の声を確認しましょう。

初回カウンセリングをしっかり行う施術院を選ぶ

問診や触診を十分に行い、力加減の確認をしてくれる整体院は安心です。

「痛気持ちいい」で止める勇気を持つ

痛みを我慢して受けるのではなく、「心地よい」範囲で留めることが、もみ返し予防につながります。

 

■ まとめ|もみ返しは怖くない。正しく知れば体の声が聞こえてくる

もみ返しは、確かに不快な症状です。しかし、それは間違った施術やコミュニケーション不足によって起こる“防げるリスク”です。

一方、好転反応は体が元気になろうとするサイン。両者の違いを正しく知り、自分の体の声を聞けるようになれば、整体やマッサージはあなたの人生をもっと快適にしてくれるものとなるでしょう。

「痛くない整体」や「優しい施術」でも、体はちゃんと変わります。信頼できる施術者とともに、あなたの健康の未来を築いていきましょう。