【EMSの痩身効果は幻想?】消費者庁の警告と実際のリスク

2025.06.07

【EMSの痩身効果は幻想?】消費者庁の警告と実際のリスク

 EMS

EMS

 

「寝ているだけで痩せる」「電気で筋肉を刺激して引き締める」——こうしたキャッチコピーで人気を集めてきたEMS(Electrical Muscle Stimulation)機器。しかし、果たして本当に効果があるのでしょうか?

結論から言えば、多くのEMS機器が謳うような劇的な痩身効果には科学的根拠が乏しく、消費者庁からも明確な警告が出されています。

■ 消費者庁がEMS業者に措置命令

2020年3月、消費者庁はEMS機器を販売する複数の企業(計4社)に対して、景品表示法違反(優良誤認)で措置命令を出しました。

対象となった企業は、自社サイトや広告で「寝ながらでも1日23分でウエストがマイナス5cmになる」「10日間でくびれができた」といった表現を使っており、あたかもEMSを使うだけで誰でも簡単に痩せられるかのように消費者に誤認させていました。

消費者庁は、「合理的な根拠が認められない」「著しく消費者利益を損なうおそれがある」として、これらの表現を不当と断じました。

■ データが示す現実

では、実際にEMSの効果はどうなのでしょうか?

ある調査によると、EMS機器を3ヶ月間使用した人のうち、「体重が減少した」と答えたのはわずか16.7%にとどまりました。また、筋肉量の明確な増加を示した人は12%未満。これは、日常的なウォーキングや軽い筋トレと比較しても、非常に低い数値です。

そもそも、EMSは筋肉を電気刺激で「動かす」だけで、心拍数を上げたり、代謝を高めたりする有酸素運動の代わりにはなりません。脂肪を燃焼させるには、心肺機能と全身の代謝を活性化させることが必要不可欠ですが、EMSにはそうした機能は備わっていないのです。

■ 安全性にも問題あり

さらに問題なのが、安全性の懸念です。

国民生活センターや消費者庁には、EMS使用後の「かぶれ」「やけど」「めまい」「不整脈」などの健康被害に関する相談が相次いでいます。特に、家庭用美顔EMSを首や胸部に使用し、不整脈や一時的な意識障害を引き起こす例が報告されており、使用には十分な注意が必要です。

また、ペースメーカーを使用している方や妊婦さんには使用が禁じられており、誤った使い方をすれば命に関わるリスクもあります。

■ 安心できる方法を選びませんか?

当院では、EMSのような「寝ているだけ」の器具に頼るのではなく、お一人おひとりの状態に合わせた、根本改善を目指す施術を行っています。

骨格や筋肉のバランスを整えることで、姿勢や血流を改善し、自然と代謝を高めていきます。無理なく、そして安全に身体を整えることで、結果的に痩せやすい体質へと導くことができます。

また、専門的な知識をもとに、日常生活での姿勢や運動習慣のアドバイスも行っており、長期的な健康づくりをサポートします。

【まとめ】

  • EMS機器による痩身効果には、科学的根拠が乏しい

  • 消費者庁は「優良誤認」として措置命令を出している

  • 健康被害のリスクも報告されている

  • 当院では、身体の根本改善にフォーカスした安全な施術を提供

「手軽さ」に飛びついて後悔する前に、本当に効果と安全性のある方法を選びませんか?お気軽にご相談ください。