【整形で牽引療法を受けて1ヶ月】でも全然良くならないんです…
【整形で牽引療法を受けて1ヶ月】でも全然良くならないんです…

腰痛
こう訴えて来院される方が、実は少なくありません。病院で「椎間板の間を広げて神経の圧迫を和らげましょう」と勧められ、牽引療法を受けたものの、症状が改善しないどころか、むしろ悪化してしまったという方もいらっしゃいます。
■牽引療法は本当に効果があるのか?
牽引療法とは、腰や首を機械的に引っ張ることで、椎間を広げて神経の圧迫を緩和するという治療法です。かつては「椎間板ヘルニア」や「坐骨神経痛」に対して一般的な治療法とされていました。
しかし、近年の研究では牽引療法の有効性には疑問が呈されています。
たとえば、アメリカ整形外科協会(AAOS)やイギリス国立医療技術評価機構(NICE)のガイドラインでは、慢性腰痛に対する牽引療法の推奨度は極めて低く、むしろ非推奨とされているのです。
また、2018年に発表された国際的な医学誌「Lancet」では、慢性腰痛患者の70%以上が、構造的異常よりも心理的・神経的な要因で痛みを長引かせていると指摘されています。つまり、痛みの原因が「引っ張れば治る」ような単純な構造的問題でないことが多いのです。
■改善しない理由は“痛みの本当の原因”にあり
牽引療法が効かない最大の理由は、痛みの原因が別のところにあるからです。
たとえば、以下のようなケースでは牽引療法は無意味、あるいは逆効果になります:
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筋膜や筋肉のこわばりによる神経圧迫
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骨盤や背骨のゆがみによる神経経路のズレ
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内臓の下垂や自律神経の乱れによる間接的な痛み
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姿勢不良や体の使い方による筋肉疲労
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ストレスや不安による脳の痛み過敏化
これらは、レントゲンやMRIには映りませんし、機械的に引っ張っても解決しません。だからこそ、「治らない」と感じてしまうのです。
■整体的アプローチで根本にアプローチ
当院では、こうした慢性痛に対して、身体全体のバランスと神経の通り道に注目して施術を行っています。
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骨盤の位置を調整して、重心を整える
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筋膜リリースで、神経や血管への圧迫を緩和
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背骨の可動性を引き出し、しなやかな動作を取り戻す
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呼吸や内臓の動きにも着目して自律神経を整える
実際、牽引療法で改善しなかった坐骨神経痛が、3回の整体施術で症状が半減したケースや、10年以上悩んだ腰痛が1ヶ月で改善した例もあります。
■まとめ:引っ張るよりも「整える」時代へ
牽引療法を続けても改善が見られない場合、それは身体が「引っ張られること」を求めていないサインかもしれません。
大切なのは、「どこが痛いか」ではなく「なぜそこが痛いのか」。
その「なぜ?」に向き合う整体の視点こそが、慢性痛からの解放につながります。
今のあなたに本当に必要なのは、“牽引”ではなく、“調整”かもしれません。
まずはご自身の身体の声を、正しく聴いてみませんか?