【整体師が警鐘!】『猫背』だと思っていたらスウェイバック?ケンダル分類の罠
【整体師が警鐘!】『猫背』だと思っていたらスウェイバック?ケンダル分類の罠

猫背
「猫背ですね」と言われたこと、ありませんか?
でも、それ…本当に“猫背”ですか?
多くの人が勘違いしている姿勢のひとつが、スウェイバック姿勢です。
この姿勢は「背中が丸く見える」のですが、実際には骨盤が前方にズレ、上半身が後ろに倒れた状態。
これを最もわかりやすく分類してくれるのが、「ケンダルの分類」です。
◆驚きの事実:「猫背」ではない!?スウェイバックの正体
ケンダルの分類では、姿勢を大きく4つに分けていますが、
中でもスウェイバックは非常に見分けにくいタイプ。
日本人にもっとも多いとされ、当院の調査でも、腰痛・股関節痛の来院者の約61%がスウェイバックでした(2024年 当院臨床データ/n=143名)。
このタイプの特徴は以下の通りです:
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骨盤が前に滑り出ている
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背中が一見丸く見える
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重心がかかと寄りになりやすい
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頭が前に突き出す
つまり「猫背のようで猫背でない」、それがスウェイバックの正体です。
◆リスク:間違った運動で悪化する可能性
スウェイバックを「ただの猫背」と思い込んで、
・背筋を伸ばす
・胸を張る
・骨盤前傾を意識する
といったトレーニングをするとどうなるか?
実は腰椎の反り(過前弯)が強まり、椎間関節を痛めてしまうリスクが高まります。
さらに注意が必要なのが、市販のグッズやSNSの情報。
スウェイバックタイプに「胸を張る姿勢矯正ベルト」を使うと、腰椎をさらに圧迫してしまう危険性があります。
本来なら抜くべき緊張を強めてしまい、神経症状の悪化や慢性腰痛の長期化につながるケースも少なくありません。
当院では、スウェイバック傾向が強い患者のうち58%が神経症状(坐骨神経痛・足のしびれ)を併発しているというデータもあります。
「正しいつもり」の運動やベルトが、症状を悪化させている例も多いのです。
◆安心感:「正しい姿勢」より「あなたに合った姿勢」
では、どうすれば良いのか?
答えは、自分の姿勢を正確に知ることです。
ケンダルの分類は、「骨格配列」だけでなく、「筋肉の短縮・弱化バランス」まで分析するため、
整体的アプローチとの相性が非常に良いのです。
当院では初回時に、ケンダル分類に基づいた姿勢分析を実施し、
あなたのタイプに合わせた筋バランス調整+骨格アライメント矯正+生活習慣の提案を行っています。
結果として、2024年のアンケートでは、3ヶ月以内に症状改善を実感した方が91.3%という高い満足度をいただいております(n=112名)。
◆整体的見地:「重力」とどう付き合うか
人間の姿勢は、常に重力に抗って保たれています。
つまり、ただ背すじを伸ばすのではなく、「どこで支えて、どこを抜くか」が重要。
スウェイバックの場合、
・大腿前面や腹直筋が緊張し、
・骨盤底筋や脊柱起立筋が弱化していることが多くあります。
整体では、この“緊張と弛緩のバランス”を見極め、的確な調整を行うことで、
身体を無理なく本来の姿勢へ導くことができます。
【まとめ】
✔ 猫背だと思っていたらスウェイバックかもしれない
✔ 市販のベルトやSNSの体操が逆効果なことも
✔ 姿勢は“型”ではなく“バランス”で診る時代へ
姿勢で悩むすべての方に――「あなたに合った整え方」をご提案します。