【膝が痛い本当の原因は足首にあった!?】距骨舟状骨関節の衝撃的な関係
【膝が痛い本当の原因は足首にあった!?】距骨舟状骨関節の衝撃的な関係

膝痛
「ずっと膝が痛いのに、病院で膝を診てもらっても良くならない…」
そんなお悩みを抱えている方は少なくありません。特に高齢者や長年の慢性膝痛に悩まされている方に多く見られるのが、「本当の原因が膝以外にあるケース」です。
実は、膝の痛みの原因が足首の“距骨舟状骨関節”にあることをご存じでしょうか?この関節は、足首の距骨と舟状骨という2つの骨のつなぎ目にあたり、あまり耳にすることがない部位ですが、膝への負担と密接に関わっています。
驚きのデータ:「膝が痛い人の68%に足の問題」
2023年に発表された日本理学療法学術大会の報告によれば、慢性膝痛を訴える患者の68%に足部のアライメント異常が認められました。これは、足の構造のバランスが崩れていることで、結果的に膝関節に過剰な負担がかかっているということを示しています。
中でも注目すべきは、距骨舟状骨関節の機能低下が膝の内側への負担を増加させ、変形性膝関節症や半月板損傷を引き起こすリスクが高いという点です。
距骨舟状骨関節とは?
距骨(きょこつ)は足首の真ん中にあり、脛骨(すねの骨)と接して体重を支える役割があります。その前方に位置するのが舟状骨(しゅうじょうこつ)で、距骨と連結して「距骨舟状骨関節」を形成します。
この関節は、いわゆる「土踏まず」の形成にも関与しており、歩行時や立位での衝撃吸収・安定性に大きく関わっています。
つまり、この関節が固くなったり、動きすぎたり、ズレたりすると、足元から膝、さらには股関節や腰にまで悪影響を及ぼしてしまうのです。
なぜ膝に負担がかかるのか?
距骨舟状骨関節が崩れると、「回内足」と呼ばれる状態になりやすくなります。これは、足が内側に倒れ込む状態で、膝が内側にねじれる(内反)ような力が加わることになります。
この内反ストレスにより、膝の内側の半月板や軟骨が擦り減りやすくなり、痛み・違和感・変形が進行してしまうのです。
実際、欧州の整形外科研究では、距骨舟状骨関節の可動性が低下している患者は、膝の屈伸時の関節内圧が1.4倍になるというデータも示されています(European Journal of Orthopaedics, 2021)。
整体の見地からできること
当院では、膝痛の患者さんに対してまず行うのが、足首(特に距骨・舟状骨)の可動性とアライメント評価です。膝ばかりを施術するのではなく、「本当に負担を生んでいる場所」を見極め、そこに的確にアプローチします。
足関節の動きを回復させ、距骨舟状骨関節の安定性を取り戻すことで、膝への荷重バランスが改善し、痛みの再発も予防できます。
また、土踏まずのサポートに必要な内在筋の活性化や歩行時の重心指導など、トータルで身体の連動性を整える施術を行っています。
放っておくと怖い「負の連鎖」
距骨舟状骨関節の問題を放置していると、膝だけでなく股関節や骨盤のゆがみ、さらには腰痛や肩こりにまでつながっていくケースもあります。
「膝だけ診てもらってもよくならない…」という方こそ、ぜひ足首という盲点をチェックしてみてください。
まとめ
✅ 膝痛の原因が距骨舟状骨関節にあることは少なくない
✅ 足首の崩れが膝にねじれと圧力を与える
✅ 整体では足から全身の連動を整え、根本改善を目指す
膝が痛いのに、どこに行っても良くならない。そんな方は、一度「足元」に目を向けてみてください。きっと、新しい改善のヒントが見つかるはずです。