【猫背より危険!?】 見逃されがちなフラットバックの本当の怖さとは

2025.07.15

【猫背より危険!?】 見逃されがちなフラットバックの本当の怖さとは

人体模型

人体模型

「姿勢が良い」と言われたのに、なぜか腰が痛い。

もしかすると、それはフラットバック(平背)のサインかもしれません。

私たちの背骨は、横から見るとゆるやかなS字カーブを描いています。これにより、立っているだけでも重力を分散し、筋肉や関節に余計な負担がかからない仕組みになっています。

しかし、背骨のカーブが失われ、棒のようにまっすぐになってしまうのがフラットバックです。

 

■猫背よりも深刻?フラットバックの落とし穴

「猫背」は丸まった背中、「フラットバック」は真っすぐな背中。

一見、フラットバックの方が良い姿勢に見えますが、実はそうではありません。背骨のカーブがないということは、体の“バネ”がない状態

その結果、

  • 歩いていて膝や腰がすぐ疲れる

  • 長時間立っていられない

  • 骨盤が後ろに倒れ、内臓が圧迫される

    といった問題が出てきます。

 

■データが示すリスク:腰と膝への2.7倍の負担

ある整形外科の調査によると、正常なS字カーブ(腰椎前弯30~50度)が10度以下になると、腰部にかかる圧力は約2.7倍に跳ね上がると言われています。

さらに、バランスを取るために膝が曲がりやすくなり、膝関節痛や変形性膝関節症のリスクも上昇

また、背骨の硬直により胸郭(胸まわり)が広がりにくくなるため、呼吸が浅くなり、最大換気量が約20%低下するという報告もあります。

 

■筋トレで悪化?意外な原因に注意

驚くべきことに、健康志向の高い人でもフラットバックになるケースがあります。

とくに腹筋を過剰に鍛えると、骨盤が後傾してしまい、フラットバックを誘発するのです。

「見た目はシャキッとしているのに、なぜか不調が続く」

そんな方ほど、隠れたフラットバックの可能性が高いといえるでしょう。

 

■整体だからこそできる根本的アプローチ

一般的なマッサージでは筋肉をほぐすだけですが、整体では以下のような構造と機能の両面からの調整が可能です。

  • 骨盤の前傾を取り戻し、腰椎の自然なカーブを再構築

  • 胸椎の可動域を高め、呼吸と姿勢を安定

  • 頭から足までの重心バランスを最適化

また、背骨を整えることで自律神経の働きも安定し、睡眠の質や消化機能の改善にもつながるとされています。

 

■まとめ:見た目だけで判断しないで

フラットバックは、見た目が良くても体は悲鳴をあげているという、いわば“静かな不調”です。

見逃されやすいからこそ、早期のチェックと整体によるアプローチが大切です。

「姿勢がいいのに、なぜか疲れる・痛む」

そんなときは、ぜひ専門家にご相談ください。あなたの身体の声、しっかり聞き取っていきましょう。