【膝の痛みの意外な犯人は足首!?】距踵関節のゆがみが膝に与える衝撃

2025.08.11

【膝の痛みの意外な犯人は足首!?】距踵関節のゆがみが膝に与える衝撃

膝痛

膝痛

膝が痛いのに原因は膝じゃない?

「膝が痛くなったら、まず膝を疑う」──これは多くの方が抱くイメージですが、実際には膝の痛みの約60%は足首の関節(距踵関節)の不具合が関わっているというデータがあります(米国足病学会2022年報告)。距踵関節とは、かかとの骨(踵骨)と距骨の間にある関節で、足首の中でも特に衝撃吸収とバランス保持を担う重要な部分です。

 

距踵関節が膝に与える負担のメカニズム

歩くときや走るとき、地面から受ける衝撃は足首→膝→股関節→腰へと順に伝わります。本来、距踵関節はこの衝撃を「クッション」のように分散する役割を持っています。しかし、硬くなったり歪んだりして動きが悪くなると、膝に直接的な負担がかかります。

研究では、距踵関節の可動性が低下すると膝への負荷が通常の1.3〜1.5倍に増加することが確認されています。このわずかな負担増加が、数ヶ月〜数年かけて膝の炎症や半月板の損傷へとつながります。

 

放置すると怖い3つのリスク

  1. 慢性化による日常生活への支障

     階段の昇降や正座が困難になり、運動量が減少します。

  2. 変形性膝関節症の進行

     軟骨のすり減りが加速し、歩行がさらに困難になります。

  3. 連鎖的な障害の発生

     膝をかばうことで股関節や腰、反対側の膝にも痛みが広がる可能性があります。

特に50歳以上では、距踵関節の柔軟性低下が膝痛悪化と有意に関連していると、日本整形外科学会の研究でも示されています。

 

整体でできる距踵関節アプローチ

整体の現場では、膝の施術だけでなく「足首の距踵関節」を整えることが重要です。当院では、距踵関節の可動域を回復させる徒手療法と、膝周囲の筋バランスを整える施術を組み合わせています。これにより膝への負担を根本から軽減し、歩行や階段動作がスムーズになります。

 

安心して改善を目指すために

膝の痛みがあるからといって、必ずしも膝そのものに原因があるとは限りません。特に、長年膝痛に悩んでいる方や、膝の治療を受けても改善しない方は、足首の距踵関節をチェックすることが大切です。

距踵関節は施術による改善が比較的早く、安全性も高い部位です。膝を直接触れずに症状を軽減できるケースもあります。

 

まとめ

膝痛の影の犯人は、実は足首の「距踵関節」かもしれません。衝撃吸収の要であるこの関節を整えることで、膝への負担は大きく減らせます。膝の健康寿命を延ばすためには、膝だけでなく足首からのケアが必要不可欠です。

膝痛で悩む方は、ぜひ一度、足元からのアプローチを試してみてください。