【一回完治は奇跡?】整体師が本音で語る真実
【一回完治は奇跡?】整体師が本音で語る真実

整体
驚きの事実:1回改善は“レアケース”
「整体は1回で治りますか?」という質問は非常に多くいただきます。
しかし整形外科領域の調査(2018年)によれば、腰痛患者の約8割が発症から3ヶ月以上症状が続くとされています。
このデータが示す通り、多くの不調は筋肉や関節だけでなく、姿勢の癖、生活習慣、運動不足、ストレスなど複数の要因が複雑に絡み合って慢性化しています。
つまり「1回で完全に改善する」ケースは、宝くじに当たるような確率と言えます。
リスク:対症療法の限界
整体施術によって1回で「すごく軽くなった!」と感じることは確かにあります。
しかしこの変化の多くは、筋肉の緊張が一時的に緩和されたり、神経の興奮が抑えられたりした結果にすぎません。
根本原因である姿勢の歪み、筋力不足、関節の可動域制限を解消しなければ、翌日〜3日で症状が戻ることがほとんどです。
また、痛みが消えたことで安心して運動や作業を再開し、症状が悪化する二次損傷を招くリスクもあります。
医学的解説:筋膜・関節の変化速度
筋膜や関節の柔軟性、可動域を改善するためには継続的な刺激と時間が必要です。
理学療法やスポーツ医学の研究では、週1〜2回の施術を最低でも4〜6週間続けた場合にのみ持続的な改善が得られることが示されています。
これは筋膜が新しい長さに適応し、関節が正しい動きを記憶するまでの生理学的な期間です。
この過程を無視して単発での改善を求めることは、骨折を1日で治そうとするようなものです。
安心感:計画的施術で早期改善も可能
当院では、初回の施術時に「その場でどこまで改善できるか」を明確にお伝えします。
さらに症状や生活習慣に合わせて、最短での回復計画をご提案します。
例えば軽度の肩こりや姿勢不良による首の痛みであれば、3〜5回の施術+セルフケア指導で長期改善が可能なケースもあります。
無理に「1回完治」を狙うよりも、数回で確実に改善させる方が安全かつ費用対効果が高いのです。
まとめ
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8割の慢性症状は3ヶ月以上続く
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即効性は一時的変化に過ぎない
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筋膜・関節の変化には4〜6週間必要
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計画的施術で結果的に短期間&低コストで改善