【写真の撮り方次第】小顔矯正ビフォーアフター写真に潜むリスクとは?
【写真の撮り方次第】小顔矯正ビフォーアフター写真に潜むリスクとは?

小顔矯正
広告写真の裏側
SNSや広告で目を引く「小顔矯正のビフォーアフター写真」。たった一度の施術でフェイスラインがシャープになり、目が大きくなったように見える写真を見ると「自分もこんな風になれるかも」と期待してしまう方は多いでしょう。
しかし実際の現場を知る整体師の立場から言えば、その多くは 撮影する距離・角度・光の加減・表情の違いによる錯覚 です。写真の「見え方」は簡単に操作でき、あたかも劇的な変化があったように見せることが可能なのです。顎を引いて少し手前から写真を撮影すれば大概小顔になったように見せることができます。事実目の幅や鼻の長さなど、絶対に変わらない顔のパーツまでもが小さくなっている写真が非常に多いです。
見た目に騙される危険性
問題は「変わったように見える」ことと「本当に改善した」ことは全く別だという点です。成人の頭蓋骨は強固で、施術によって小さくなることは医学的にあり得ません。
小顔矯正で変化するのはせいぜい「むくみの軽減」や「筋肉の一時的な緊張緩和」にとどまります。そのため、数日もすれば元に戻ってしまうのが現実です。
日本形成外科学会の報告によれば、小顔施術を受けた人のうち 「1週間以上効果を実感できた」と答えた割合は23% にとどまっています。つまり大多数の人が、写真で見たような効果を長期的に得ることはできていないのです。
放置すると逆効果になることも
ここで見逃してはいけないのが「写真に安心して本来の問題を放置してしまうリスク」です。
姿勢の乱れや噛み合わせの不良、首肩の緊張といった根本原因を無視し続けると、顔のむくみや歪みは改善されないばかりか、頭痛や肩こり、顎関節症を悪化させる恐れもあります。
さらに強い圧を加えるタイプの小顔矯正を繰り返すと、皮膚や筋肉に微細な損傷が起こり、たるみや炎症を引き起こす可能性も否定できません。美容目的のはずが、長期的には逆効果になる危険性があるのです。
本当に安心できるアプローチとは
整体の見地から申し上げると、顔の見た目を本気で改善したいなら 全身から整えること が最も効果的です。
例えば猫背や骨盤の歪みを調整すると、首の負担が減り、自然とフェイスラインも引き締まります。また血流やリンパの流れが改善されることで、顔のむくみが軽減することは科学的にも裏付けられています。
写真に惑わされない選択を
小顔矯正のビフォーアフター写真は一見魅力的ですが、そこに隠れているのは「錯覚」と「撮影の行い方次第」です。目先の変化を追いかけるのではなく、全身のバランスを整え、持続的に健康で美しい状態を目指すことが大切です。
👉 広告写真ではなく、あなた自身の体の変化を基準に安心できる改善を選びましょう。