【スマホ首(ストレートネック)】セルフチェック方法

2025.09.07

【スマホ首(ストレートネック)】セルフチェック方法

ストレートネック

ストレートネック

 

スマホ首とは?

「最近、肩こりや頭痛が続いている」「首が重だるい」「寝ても疲れが取れない」――そんな不調の背景にあるのが、現代病とも呼ばれる スマホ首(ストレートネック) です。

通常、首の骨(頚椎)はゆるやかなカーブを描き、頭の重さ(約4〜6kg)を分散しています。しかしスマホやパソコンを長時間操作すると、頭が前に突き出た姿勢になり、このカーブが失われてしまいます。結果として、首や肩に大きな負担がかかるのです。

驚くべきことに、米国の研究によると、頭が15度前に傾くだけで首にかかる負担は約12kgに増加。さらに60度傾けると、その重さは約27kgにもなると報告されています。つまりスマホをのぞき込む姿勢は、首に「子ども一人を肩車している」ほどの負担をかけているのです。

 

セルフチェック方法

① 壁を使ったチェック

  1. 壁に背をつけて立ちます。

  2. かかと・お尻・肩甲骨を壁につける。

  3. この時、後頭部が自然に壁につかない場合はストレートネックの可能性 が高いです。

② 顎の位置チェック

  1. 鏡の前に自然に立つ。

  2. 横から見て、耳の位置が肩より前に出ている場合は注意

  3. 顎が前に突き出ている姿勢は、典型的なスマホ首です。

③ 首の可動域チェック

  1. ゆっくりと上を向いてみます。

  2. 天井が見えにくい、首の後ろが突っ張る場合は、頚椎のカーブが失われているサインです。

 

放置すると起こるリスク

スマホ首を放置すると、単なる肩こりや首の痛みだけにとどまりません。

  • 頭痛やめまい:血流障害により脳の酸素供給が低下

  • 眼精疲労の悪化:首の緊張が目のピント調整に影響

  • 自律神経の乱れ:不眠や倦怠感の原因に

  • ヘルニアや変形性頚椎症:長期的には外科的治療が必要になることも

特に近年は小中学生でもスマホ首が増えており、将来的な健康リスクとして問題視されています。

 

整体でできるアプローチ

整体では、ストレートネックによって硬直した首・肩の筋肉を緩め、骨格の歪みを整えていきます。

  • 姿勢改善:猫背や巻き肩を修正し、首への負担を軽減

  • 血流改善:筋緊張を解消し、頭痛や目の疲れを緩和

  • 自律神経の安定:呼吸を深め、副交感神経を優位に導く

実際、当院に来院される患者様でも「頭痛が軽くなった」「夜ぐっすり眠れるようになった」といった変化を感じる方が多くいらっしゃいます。

 

セルフケアで予防する方法

整体と合わせて、自分でできる対策も取り入れると効果的です。

  • 1時間に1回は休憩をとり、首を回す

  • 顎を軽く引くストレッチ:壁に頭を押し付けるようにして、首の正しいカーブを意識

  • 画面は目の高さに合わせる:ノートPCやスマホは台を使って調整

  • 温熱ケア:蒸しタオルで首を温めることで血流改善

小さな工夫の積み重ねで、首の負担は大きく減らせます。

 

まとめ

スマホ首(ストレートネック)は現代人の多くが抱える「新しい国民病」ともいえる状態です。セルフチェックで簡単に確認できるので、気になる方はぜひ試してみてください。もし違和感が強い、頭痛や不眠が続くといった症状がある場合は、整体で首や姿勢を整えることで根本的な改善を目指せます。

「ただの肩こり」や「ちょっとした目の疲れ」と放置せず、早めのケアで快適な生活を取り戻しましょう。