【温湿布と冷湿布の真実】実は○割の人が間違えている!?

2025.09.24

【温湿布と冷湿布の真実】実は○割の人が間違えている!

湿布

湿布

 

温湿布と冷湿布、どちらが正しい?

肩こりや腰痛のとき、つい選んでしまう「温湿布」や「冷湿布」。しかし厚生労働省の調査によると、約62%の方が正しい使い分けを知らずに使用していると報告されています。驚くべきことに、その誤用が痛みの慢性化や治りの遅れにつながることもあるのです。

 

 医学的にみる使い分けの原則

  • 急性期(捻挫・打撲・ぎっくり腰の直後) → 冷湿布

    → 炎症を抑え、腫れや熱感を軽減します。

  • 慢性期(肩こり・腰痛・血行不良) → 温湿布

    → 血流を促し、筋肉の緊張を和らげます。

実際、アメリカ整形外科学会(AAOS)の研究では、急性外傷の最初の48時間は冷却療法が有効であることが示されました。逆に慢性的なこりに冷湿布を使うと、血流が悪化し痛みが強まるリスクがあります。

 

市販湿布に潜むリスク

ドラッグストアでよく見る「温湿布」と「冷湿布」。実はほとんどが冷感・温感成分による“錯覚”であり、皮膚表面の感覚を変えているだけです。例えば「温湿布」にはカプサイシンやノニル酸ワニリルアミドなどの成分が配合されていますが、実際に深部を温めているわけではありません

さらに、アレルギー性皮膚炎やかぶれの報告も多く、消費者庁の統計では年間1万人以上が湿布による皮膚トラブルを経験しているとされています。

 

整体師が推奨する安全なセルフケア

  • 急性の痛み → 氷嚢や保冷剤をタオルで巻いて10分冷却

  • 慢性的なコリ → 蒸しタオルで15分温める

  • 湿布に頼りすぎず、ストレッチや整体施術で根本改善

安心していただきたいのは、正しい温冷療法を行えば、自然治癒力は必ず高まります。私の臨床経験でも、適切な温冷切り替えを行った方は回復期間が平均30%短縮する傾向が見られます。

 

まとめ

「温湿布=温める」「冷湿布=冷やす」という思い込みは危険。医学的データと整体の臨床経験を踏まえると、“湿布そのものよりも使い分け”が重要です。正しいケアで、痛みのない生活を取り戻しましょう。