【リカバリーウェアは本当に必要なのか?】整体師が語る驚きの事実とリスクの個人的見解
【リカバリーウェアは本当に必要なのか?】整体師が語る驚きの事実とリスクの個人的見解

リカバリーウエア
リカバリーウェア市場拡大の裏側
近年、スポーツ選手や芸能人の使用が話題となり「着るだけで疲労回復する」と宣伝されるリカバリーウェア。実際に国内市場は2024年時点で約500億円規模に成長し、今後も拡大すると予測されています。
しかし「市場が大きい=効果が医学的に証明されている」とは限りません。サプリメント市場が良い例で、莫大な需要があっても科学的根拠が十分でない商品は少なくありません。リカバリーウェアもその一つといえるのです。
驚きの事実:医学的エビデンスはほとんど存在しない
リカバリーウェアの効果として「血流改善」「疲労物質の除去」「睡眠の質向上」などが挙げられます。ところが、整形外科やスポーツ医学の論文を調べると、着用によって劇的な疲労回復効果があるというデータはほとんど存在しません。
むしろ、米国スポーツ医科学会の発表では「疲労回復の中心は休養・栄養・適切な運動であり、特殊な衣服による効果は限定的」とされています。つまり、多くの宣伝文句はイメージ先行である可能性が高いのです。
リスク①:着圧による血流障害
リカバリーウェアは着圧を利用して血流を促す設計の物も一部ありますが、過度な圧迫は逆に血流を妨げる危険性があります。特に糖尿病や動脈硬化を抱える方、冷えやむくみやすい体質の方は注意が必要です。
実際に「長時間着ていたら足がしびれた」「逆に疲労感が強まった」という声も報告されています。体調や体質に合わないまま使用すると、リスクを抱えることになりかねません。
リスク②:高額商品のコストパフォーマンス
リカバリーウェアは上下セットで3〜5万円する商品も珍しくありません。もし本当に医学的効果が確立されているなら、医療機関やスポーツ協会が公式に推奨しているはずです。
しかし、日本スポーツ協会も「運動後のリカバリーには睡眠・栄養・水分補給が基本」と明言しており、ウェアの使用を推奨してはいません。つまり、高額な出費に見合う効果を期待するのは現実的とは言えないのです。
安心感:整体師が考える本当の回復法
整体の現場で多くの方を見てきた経験から言えば、疲労回復の本質は生活習慣と体の使い方の改善にあります。
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正しい姿勢を保つこと
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深い呼吸で自律神経を整えること
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血流を妨げない生活リズムをつくること
これらを整えることが、医学的にも効果が証明されている回復法です。リカバリーウェアはあくまで補助的な存在に過ぎません。
整体では、一人ひとりの骨格や筋肉のバランスを分析し、科学的根拠に基づいた施術で疲労回復をサポートできます。体の土台が整えば睡眠の質も自然と高まり、日常生活でのパフォーマンスも向上していきます。
まとめ:流行より「体の声」を信じる
リカバリーウェアは流行している一方で、医学的な裏付けは乏しく、リスクやコスト面でも課題が多い商品です。
本当に大切なのは「体の声に耳を傾け、根本から回復力を高めること」。そのためには整体の視点から正しい姿勢・呼吸・循環を整えることが不可欠です。
着るだけで疲労が取れる魔法のようなものは存在しません。確かな根拠に基づいたケアで、体の健康を守っていきましょう。
ちなみに、当院に来られている方でリカバリーウエアを所有されている方は多数いらっしゃいますが、「良い物なのかもしれないけどよく分からない。」という方がほとんどです。実感できるほどの変化は少なさそうですね。