【カイロプラクティックとは?】手技療法の基礎知識

2025.11.05

カイロプラクティックとは?手技療法の基礎知識

カイロプラクティック

カイロプラクティック

 

「カイロプラクティック」と聞くと、「背骨をボキッと矯正する」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

実際には、背骨・骨盤・関節などに対して手技的にアプローチし、神経や筋骨格系の働きを整えることを目的とした療法です。

語源はギリシャ語で、「手=cheir」と「技術=praktikos」から生まれた言葉で、「手で行う治療」という意味を持ちます。

つまり、自然治癒力を最大限に引き出す“手技療法”がカイロプラクティックの本質なのです。

 

驚きのデータ:何%の人が受けている?そして効果は?

カイロプラクティックは、欧米では非常に一般的な療法です。

米国では成人の約8〜14%が年に1回以上カイロプラクティックを受けているといわれています。

日本でも近年、腰痛・肩こり・姿勢改善・自律神経ケアなどを目的に受ける方が増えています。

驚くべきことに、米国の研究(JAMA Network Open, 2018)では、

「通常の医療ケアに加えてカイロプラクティックを行った群」は、6週間後の痛みの強さが−1.1ポイント改善し、

機能障害(動作のしにくさ)は−2.2ポイント改善したと報告されています。

また、治療開始をカイロプラクターが行った場合、医療費が20〜40%削減できたというデータもあり、

医療コストの観点からも注目されています。

つまり、カイロプラクティックは**「薬や手術に頼らず、身体を整える」科学的根拠のある療法**として、世界的に評価されているのです。

 

リスクも正しく知る:重大な合併症の頻度と対策

どんなに優れた施術にも、リスクはゼロではありません。

カイロプラクティックの頸椎(首)への施術では、ごく稀に「動脈解離」などを起こすケースも報告されています。

海外の研究では、重大な合併症の発生頻度は1/100,000〜1/2,000,000回程度とされています。

確率的には非常に低い数字ですが、「絶対に起こらない」とは言い切れません。

一方、軽度の反応としては、施術後24時間以内に「だるさ」「軽い痛み」「筋肉の張り」などが

23〜83%の人に見られるというデータがあります。

ただし、これらは多くの場合1日以内に回復し、身体が整う過程での一時的な反応と考えられています。

つまり、正しい知識を持ち、信頼できる施術者のもとで受けることが何より大切です。

 

整体師視点で伝える「安心して選べるカイロプラクティック」

一流の整体師として、私が最も重視しているのは「安全 × 効果」のバランスです。

カイロプラクティックを安心して受けるためには、以下のポイントを意識しましょう。

  • 丁寧な問診と検査、そして説明があること

    → 施術内容・目的・リスク・代替方法を理解してから受けることが大切です。

  • 矯正だけでなく、筋膜リリース・関節調整・運動指導を組み合わせていること

    → 実際の研究でも、矯正+運動指導の組み合わせが最も効果的と報告されています。

  • 施術を控えるべき状態(骨粗鬆症・血管疾患・出血傾向など)の確認があること

    → 体質や持病によっては矯正を避けるべき場合もあります。

  • 施術後のフォロー体制が整っていること

    → 違和感や不調があればすぐに相談できる安心感が重要です。

当院では、これらすべてを徹底し、「なぜこの手技を使うのか」「どう安全を確保するのか」を丁寧にご説明した上で施術を行っています。

カイロプラクティックは“驚きの効果”を持つ一方、正しく受けることで初めて真価を発揮する療法です。

腰痛・首痛・姿勢の歪みなど、身体の不調でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

身体の声を正しく聴き、根本から整えるお手伝いをいたします。