【驚愕の事実】「筋膜リリース=癒着が剥がれる」は科学的に証明されていない
【驚愕の事実】「筋膜リリース=癒着が剥がれる」は科学的に証明されていない

筋膜リリース
整体やエステでよく聞く「筋膜が癒着している」「筋膜リリースで剥がしましょう」という説明。しかし実は、筋膜が手技で剥がれるという科学的根拠は存在しません。
2020年のレビュー研究では、筋膜は非常に強靭で、2,000〜4,000N(ニュートン)もの張力に耐えられる構造であると報告されています。一方、人の手から加えられる圧力は300N前後が限界。つまり、物理的に“剥がす”“伸ばす”といった変化を起こすには、人体では不可能な力が必要なのです。
ではなぜ「剥がれる」と感じるのか?
実際は筋膜自体が変形しているのではなく、感覚受容器や神経の反応が変化しているだけなのです。この誤解が、筋膜リリースに関する“最大の嘘”と言えます。
【リスク】強圧の筋膜リリースは逆効果になる可能性がある
筋膜リリースを名乗る施術の中には、痛みに耐えるほど強圧をかけるものがあります。しかし強い刺激にはリスクがあります。
● 内出血
● 筋線維の微細損傷
● 交感神経の興奮による痛み増加
● 慢性痛の悪化
特に慢性腰痛の患者の約20〜30%には「痛覚過敏(セントラルセンシタイゼーション)」があると研究でわかっており、強い刺激が症状を悪化させるケースも少なくありません。
また、筋膜の深部には神経や血管が密集しており、強圧の“筋膜リリース”はこれらを刺激しすぎてしまい、回復を遅らせる危険性も指摘されています。
「強ければ強いほど効く」という考え方は、科学的にも整体学的にも間違いなのです。
【医学的観点】筋膜リリースの効果の正体は“神経の鎮静”
筋膜リリースで改善を感じる人がいるのは事実です。しかしその理由は、筋膜を物理的に変えるからではありません。
科学的に認められている効果は、
● 触圧刺激による鎮痛作用
● 脳の痛み認識の変化
● 筋緊張の反射的低下
● 自律神経の調整
といった“神経系の変化”が中心です。
つまり、
筋膜が剥がれる → ×
神経が落ち着く → ○
というメカニズムです。
そのため、効果を最大限にするには、むやみに強圧をかけるよりも、神経を適切に鎮静させるソフトな刺激のほうが理にかなっています。
【整体師としての安心アドバイス】筋膜だけに頼らない総合ケアが最も安全で確実
「筋膜リリースは意味がない」という極端な話ではありません。
問題なのは、
● 過剰に筋膜を“悪者”扱いする説明
● 剥がす・割くなどの誤解
● 痛みの科学を無視した強圧施術
です。
痛みの原因は筋膜だけでなく、
・姿勢
・関節の動き
・筋力バランス
・生活習慣
・ストレス
など複数の要素が絡んでいます。
当院では、科学的根拠に基づいた評価で、
痛みのない軽刺激で神経系を整え、姿勢と動きを改善するアプローチ
を採用しています。
これにより、筋膜リリースよりも安全で再現性の高い改善が期待できます。
もし「筋膜リリースを受けても痛みが戻る」「強圧が苦手」と感じているなら、筋膜だけに頼らない施術が必要です。
身体は必ず変わります。正しい知識と安全なアプローチで、あなたの症状改善をサポートします。

