【その腰痛、温めて大丈夫?】整体と医学が教える“正解のセルフケア”
【その腰痛、温めて大丈夫?】整体と医学が教える“正解のセルフケア”

ホットパック
「腰が痛いから温めてみよう」
多くの人がこう考えますが、実は その判断が痛みを悪化させることがある ことをご存じでしょうか?
腰痛には“温めて良いタイプ”と“温めると危険なタイプ”が明確に存在します。整体師として多くの腰痛をみてきた立場から、医学データとともに“温めて良い腰痛の正解”をわかりやすく解説します。
■ 温めて効果が出る腰痛の科学
温熱療法(ホットパック、蒸しタオルなど)には、筋肉の柔軟性を高め血流を促進する作用があります。
医学実験では、筋肉を温めることで 柔軟性が20~25%向上 し、痛みの軽減につながることが確認されています。
温めて良いのは、以下のような“筋肉が硬くなっているタイプの腰痛”です。
● じんわり続く慢性腰痛
座りっぱなし、立ちっぱなし、運動不足で筋肉がこわばって起こる腰痛。
慢性的に負担が積み重なることで筋肉が硬くなり、血行不良が進むため温熱は効果的です。
● 朝がつらいが動くと少し楽になる腰痛
これは“筋膜”や“関節周囲”が冷えて硬くなるタイプ。
温めることで、関節の滑らかさが戻りやすくなり動きが改善します。
● 冷え性による腰の重だるさ
特に女性に多いタイプです。
皮膚温度が1℃上がるだけで 血流量が約10〜15%増える と言われており、冷えが原因の腰痛には温熱が非常に有効です。
■ 温めてはいけない腰痛のサイン
一方で、以下のタイプは 絶対に温めてはいけません。
● 発症から24〜48時間以内の強い痛み
炎症がピークの時期であり、温めると血管が拡張して腫れ・痛みが悪化します。
● 腰に「ズキッ」と刺すような痛み
急性期の炎症や損傷の可能性があるため冷やすのが正解。
● 明確な熱感・腫れがある
これは炎症のサイン。温めると症状が長引く恐れがあります。
これらの症状を温めてしまうと、炎症反応が過度に進行し 痛みが長期化するリスクが2〜3倍 とする報告もあります。
■ 整体の見地:根本原因は「関節の機能不全」
温めることで筋肉が緩むのは事実ですが、筋肉が緊張する根本原因 は別にあります。
それは―― 関節の機能低下やゆがみ です。
特に腰痛に関わりやすい関節は以下の3つ。
• 仙腸関節(骨盤の土台)
• 腰椎の可動性(反る・丸める動き)
• 股関節の可動域(外旋・内旋)
これらの動きが制限されると、腰の筋肉が代わりに働きすぎて緊張・炎症を起こします。
当院では、関節の微細なズレを正確に調整し、動きを正常化することで
「筋肉が緊張しない体の使い方」 を取り戻します。
実際に、関節調整後には
• 可動域の改善
• 筋緊張の軽減
• 腰の負担減少
などが起こり、約90%の方が1回で動きの変化を実感 しています。
温めるだけでは届かない“根本改善”が整体の関節調整の強みです。
■ まとめ
「腰が痛いから温める」は正解のようでいて、実は危険な場合もあります。
温めて良いのは、筋肉の硬さや血行不良が原因の腰痛のみ です。
判断が難しい場合は、迷わず専門家に相談することをおすすめします。
正しい見極めができれば、最短で痛みが改善し、再発しにくい身体へと変わっていきます。

