【腰痛=霊障は危険?】データで見る除霊の誤解と正しい腰痛ケア
【腰痛=霊障は危険?】データで見る除霊の誤解と正しい腰痛ケア

除霊
「最近腰が痛いのは霊障かもしれない」と相談を受けることがあります。特に痛みが長引いたり、病院で異常が見つからなかった時、人は“説明のつかない原因”を求めがちです。しかし結論から言えば、医学的に腰痛と霊的存在に関連性があるというデータは一切ありません。むしろ誤った判断が、腰痛の慢性化という大きなリスクを生むことが知られています。
■驚きの事実:腰痛患者の約70%には姿勢の問題がある
最新の姿勢分析AIの研究では、腰痛を訴える人の約70%に骨盤の前傾・後傾、猫背、反り腰といった姿勢異常が確認されています。これらは筋肉のバランスが崩れ、腰の関節に過度な負担がかかることで痛みを発生させます。つまり、多くの腰痛は「体の使い方」に原因があり、除霊では改善しない物理的な問題なのです。
特にスマホ操作による前傾姿勢の増加、テレワークによる座位時間の延長は、ここ数年で腰痛発生率を大きく押し上げています。こうした生活背景を無視したまま「霊のせい」と考えるのは、現実的な対策を見逃すことにつながります。
■「霊のせいにしたくなる心理」にも理由がある
腰痛はレントゲンやMRIで原因が完全に特定できない場合が約85%あると言われています。数字だけを見ると「原因不明」と感じ、不安が増幅することで、目に見えないものに理由を求めたくなるのは自然な反応です。心理学ではこれを“コントロールの錯覚”と呼び、人が不確かな状態を嫌うために起こる心の動きと説明されています。
しかし、痛みの“真の原因”が見えないからといって、超常的な要因に飛びつくのは非常に危険です。間違った判断は、その後の行動に大きく影響し、改善を遠ざけてしまう可能性があります。
■除霊に頼ることの3つのリスク
①
原因不明のまま放置される
腰痛の原因が姿勢・筋肉・関節・ストレスにある場合、適切なケアを行えば改善する可能性が高くなります。除霊を優先することで、必要な施術や検査を受ける機会を逃すことは大きな損失です。
②
慢性腰痛に移行しやすい
痛みを放置すると、神経が敏感になる「痛みの学習」が起こり、数ヶ月〜数年単位で痛みが続く慢性腰痛に移行するリスクが高まります。これは臨床現場でも非常に多いケースです。
③
金銭的負担と心理的依存
除霊は医療行為ではなく、効果の保証もありません。「効いている感じがする」というプラセボ効果だけで、根本改善が進まないまま繰り返し受けてしまうと、経済的にも精神的にも依存状態を招く危険があります。今話題の扇で仰ぐ施術は1回20万円もすると聞きます。
■整体師としての結論:腰痛は“物理的に”整えることで改善する
腰痛は霊の仕業ではなく、
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姿勢の歪み
-
筋肉の硬さ
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関節の動きの低下
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ストレスによる筋緊張
といった要因が組み合わさって発生します。
だからこそ、
・筋膜リリース
・関節調整
・インナーマッスルの活性化
・日常動作の改善
・ストレスケア
といった「再現性のあるアプローチ」が必要です。
除霊では筋肉は緩まず、骨盤も整わず、神経の興奮状態も鎮まりません。
■安心してください。あなたの腰痛は現実的な原因で改善できます
腰痛のほとんどは“治し方が存在する痛み”です。
霊のせいと感じるほどつらくても、体を評価すれば原因は必ず見えてきます。
そして正しくケアすれば、確実に改善の道へ進むことができます。
不安に振り回されず、医学的根拠に基づいたケアを選びましょう。

