【交感神経が優位になると姿勢が悪くなる?】整体師が解説する“自律神経と姿勢”の深い関係

2025.12.04

【交感神経が優位になると姿勢が悪くなる?】整体師が解説する“自律神経と姿勢”の深い関係

自律神経

自律神経

 

「気づいたら猫背になっている」

「肩や首がいつも緊張している」

「リラックスできない」

そんな人は、交感神経が過剰に働いている“交感神経優位” の可能性があります。

実は、交感神経の働きと姿勢には密接な関係があり、

自律神経が乱れるだけで 姿勢が崩れ、痛みや疲労がたまりやすくなる ことが明らかになっています。

整体院でも非常に多い相談のため、今回は

交感神経優位になると姿勢がどう崩れるのか?

そして改善のポイントは何か?

をわかりやすく解説します。

 

■ 自律神経とは?まずはシンプルに解説

自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の2つ。

✔ 交感神経 → 活動モード

・筋肉に力を入れる

・血圧が上がる

・集中する

・ストレス状態

✔ 副交感神経 → 休息モード

・リラックス

・呼吸が深くなる

・睡眠の質が上がる

本来はバランスよく切り替わるのですが、

現代の生活では 交感神経が働きっぱなしの人が多い のが特徴です。

 

■ 交感神経優位が続くとどうなる?

交感神経が優位になると、身体は常に「戦闘モード」。

その結果、姿勢にも大きな変化が起きます。

 

■ 交感神経優位が姿勢に与える影響①

肩がすくむ(防御反応)

交感神経が働くと、

首まわり・肩まわりの筋肉(僧帽筋・肩甲挙筋)が無意識に緊張します。

● 起きる姿勢の変化

  • 肩が上に引き上がる

  • 首が前に出る

  • 肩こり・頭痛が起きやすい

これはストレス状態の「守りの姿勢」の一種です。

 

■ 交感神経優位が姿勢に与える影響②

猫背になりやすい

交感神経優位の状態では呼吸が浅くなり、

胸の筋肉(小胸筋)が固くなります。

胸の筋肉が縮むと…

  • 肩が内巻きになる(巻き肩)

  • 背中が丸くなる(猫背)

  • 胸郭が狭くなる → 呼吸が浅いまま

“猫背がストレスを呼び、ストレスが猫背を悪化させる”という悪循環になります。

 

■ 交感神経優位が姿勢に与える影響③

骨盤が後ろに倒れる(後傾姿勢)

ストレス状態が続くと、

お腹・腰回りの筋肉が硬直し、骨盤が傾きます。

● 起きる変化

  • 骨盤が後ろに倒れる

  • 体幹が弱く見える姿勢に

  • 腰痛・坐骨神経痛が出やすい

副交感神経が働きづらくなり、

“ふにゃっとした姿勢”のまま戻りにくくなります。

 

■ 交感神経優位が姿勢に与える影響④

呼吸が浅くなり姿勢が安定しない

交感神経優位 → 呼吸が浅く速くなる

副交感神経優位 → 呼吸が深くゆっくりになる

呼吸が浅いと、姿勢を安定させる 横隔膜 が働きません。

その結果…

  • 体幹が弱い

  • 転びやすい

  • 疲れやすい

といった状態につながります。

 

■ “姿勢”を整えると自律神経も整う

実は 姿勢と自律神経は双方向に影響 しています。

✔ ストレス → 姿勢が崩れる

✔ 姿勢を整える → ストレス反応が弱まる

背骨・肋骨・骨盤が整うことで呼吸が深くなり、

副交感神経が働きやすくなることがわかっています。

 

■ 整体でできる“自律神経 × 姿勢”へのアプローチ

整体では以下のアプローチが可能です。

✔ 肩・首の過緊張を緩める

✔ 背骨・胸郭(肋骨)の動きを整える

✔ 呼吸が深くなる身体づくり

✔ 骨盤の位置を安定させる

✔ ストレス反応を軽減する施術

✔ 自律神経を整えるセルフケア指導

交感神経優位で姿勢が崩れやすい方に非常に効果的です。

 

■ まとめ

交感神経優位になると…

  • 肩がすくむ

  • 猫背が進む

  • 呼吸が浅くなる

  • 骨盤が後傾する

  • 自律神経が乱れたままになる

このように、姿勢が崩れるだけでなく、

痛み・疲れ・睡眠の質にも大きく影響します。

もし「姿勢を正しても戻ってしまう」「首や肩の緊張が取れない」と感じているなら、

それは体だけでなく 自律神経の問題 が関わっている可能性が高いです。

整体で身体を整えることで、

自然と呼吸が深くなり、自律神経のバランスも安定しやすくなります。