【その強揉みが不調を招く?】整体で強く揉むことの隠れたリスク

2026.01.08

【その強揉みが不調を招く?】整体で強く揉むことの隠れたリスク

強く揉んでほぐす整体

強く揉んでほぐす整体

 

「イタ気持ちいい」を通り越した強い刺激。実は、あなたの身体は悲鳴を上げているかもしれません。

1. 筋繊維の損傷と「もみ返し」の正体

強い力で筋肉をグイグイ押すと、細い筋繊維は簡単にブチブチと断裂してしまいます。これが「もみ返し」の正体であり、実態は筋肉の微細な炎症(ケガ)です。

  • 修復過程での硬化: 傷ついた組織は修復される際、以前よりも硬くなって再生する性質(線維化)があります。

  • 悪循環: 「強く揉む」→「組織が壊れて硬くなる」→「もっと強い刺激を求める」という、筋肉がどんどんガチガチになる負のループに陥ります。

2. 神経の損傷と防御反応

人間の身体には、外部からの強い刺激に対して「身を守ろう」とする防御反応が備わっています。

  • 筋肉の防御性収縮: 強い痛みを感じると、脳は「攻撃された!」と判断し、それ以上奥に刺激を通さないよう筋肉をさらに硬く緊張させます。

  • 神経へのダメージ: 皮膚のすぐ下を通る末梢神経が圧迫され、しびれや慢性的な神経痛を引き起こす原因になることもあります。

3. 毛細血管の破裂と内出血

強い圧迫は、酸素や栄養を運ぶ大切な毛細血管を破壊します。

  • 血流の悪化: 血管が壊れると、その部分の血流が一時的に遮断されます。老廃物を流すどころか、内出血によって新たな老廃物(血腫など)を溜め込む結果になりかねません。

4. 骨折や脱臼、内臓への悪影響

技術不足の施術者が力任せに行う場合、より深刻な事故のリスクが高まります。

  • 骨粗鬆症や高齢者のリスク: 肋骨は意外と脆く、背中を強く押されただけで骨折するケースがあります。

  • 頸椎への危険性: 首周りへの強い刺激は、脳へ行く血管を傷つけたり、神経に深刻なダメージを与えたりする可能性があり、極めて危険です。

5. 「脳の麻痺」による依存状態

強い刺激を求めるのは、実は「良くなっている」のではなく、「感覚が麻痺している」だけの可能性があります。

  • 強い痛みを感じると、脳はそれを和らげるために「脳内麻薬(エンドルフィンなど)」を分泌します。

  • これにより一時的な多幸感を得ますが、根本的な原因は解決しておらず、刺激に対する耐性だけが上がってしまうのです。

結論:本当の「ほぐし」に強い力はいらない

身体にとって最適な刺激は、「触れられている程度の微弱な圧」や「心地よい揺らぎ」であると言われています。筋肉は「緩ませる」ものであって、「力でねじ伏せる」ものではありません。

もし、今の施術で「翌日体がだるい」「もっと強くしてほしいと感じる」のであれば、それは身体が発している危険信号かもしれません。一度、筋肉を傷つけない「ソフトなアプローチ」に目を向けてみてはいかがでしょうか。