【膝の痛みの新常識】なぜ「軟骨」や「変形」が真の原因ではないのか?
【膝の痛みの新常識】なぜ「軟骨」や「変形」が真の原因ではないのか?

膝痛
「階段の上り下りで膝が痛む」「病院で軟骨がすり減っていると言われた」……。そんな悩みを抱えている方は多いですが、実はその説明には医学的な「落とし穴」があります 。最新の知見に基づき、膝痛の真実を解き明かします。
1. 驚きのデータ:変形していても「痛くない」人が3分の2
厚生労働省のデータによると、レントゲン上で変形が認められる潜在的な患者数は約3,000万人ですが、実際に痛みを有しているのは約1,000万人に過ぎません 。つまり、「変形があっても痛くない人」の方が圧倒的に多いのです 。変形は痛みの原因ではなく、痛みを回避しようと体が動きを制限した結果生じる「防御反応」です 。
2. 「軟骨」に痛みを感じるセンサーは存在しない
「軟骨が擦り減って骨がぶつかるから痛い」という説明も間違いです 。そもそも軟骨自体には痛みの受容器(センサー)が存在しません 。また、筋肉の真ん中が痛いと感じる場合も、筋肉自体に痛みを感じるセンサーはなく、実際には別の場所が原因の「関連痛」であるケースがほとんどです 。
3. 真の原因:ジョン・メンネルが提唱した「関節機能障害」
画像に映らない本当の原因は、関節内の数ミリ単位の動きの異常である「関節機能障害(Joint Dysfunction; JD)」にあります 。
ジョン・メンネル(John McM. Mennell)の理論 1964年、米国の整形外科医メンネルは、レントゲンやMRIで異常がないにもかかわらず痛みを訴える原因として、関節の「滑り」や「転がり」といった微細な動きの障害を発見しました 。 彼はこれを「関節に病理的変化がないにもかかわらず、関節内運動が機能的に障害された状態」と定義しています 。
この「関節のサビつき」が起こると、膝そのものだけでなく、周囲の筋肉に痛みや「しびれ」を引き起こします 。
放置厳禁!痛い時の「無理な筋トレ」のリスク
膝を支えるためにスクワットなどを勧められることがありますが、痛みがある時の筋トレは「禁忌(やってはいけないこと)」です 。
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痛みを我慢して運動を続けると、逆に筋肉は痩せ細ってしまいます 。
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筋肉が硬くなる「凝り(スパズム)」は痛みの原因ではなく、痛みを守るための「結果」です 。
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蛇口(痛みの原因)を閉めずに水溜りを拭く(筋肉を揉む)だけでは、根本的な解決にはなりません 。
当院の治療戦略:不要な手術を回避するために
私たちは、メンネルの理論に基づき、膝という「結果」ではなく体全体の「機能」を整えます。
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関節のサビつきを解消:膝だけでなく、動きの源泉である「腰仙関節(腰の付け根)」から調整します 。
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神経のスイッチを入れる:無理なトレーニングではなく、徒手によって筋肉を働かせる条件(神経の経路と関節可動域)を整えます 。
「もう手術しかない」と諦める前に、関節の動きを正しく取り戻してみませんか?一生自分の足で歩き続けるための答えが、ここにあります。

