腰の痛みに対して整体を受けた方が良い理由
からだ骨盤ラボの渡邊です。
こちらでは、
皆様のお役に立てる情報を発信させていただいます。
今回は『腰の痛みに対して整体を受けた方が良い理由』について、
驚きの真実とともにお伝えさせていただきます。
腰の痛みに関する驚きの真実
厚生労働省から公開されている『腰痛対策』には、
医師の診察及び画像検査(X線やMRIなど)で腰痛の原因が特定できるもの(特異的腰痛)は
全体の約15%と紹介されています。
代表的なものとしては、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、圧迫骨折、感染性脊椎炎、
癌の骨転移、内臓疾患などがあげられます。
これはつまり、外科的な処置をして改善する人は約15%しかいないという事になります。
次に、日本整形外科学会から公開されている『腰痛診療ガイドライン2019』には、
・腰痛の85%は原因不明である。
・関節の変形や、軟骨の変形、関節と関節の間が狭くなっても痛みとは必ずしも関係はない。
・画像検査の結果と痛みは必ずしもイコールとは限らない。(一部抜粋)
確かな機関が公表しているデータでも、
腰の痛みに対してこのように評価されているのが真実です。
ところが、腰に悩みを抱える多くの方は、病院やクリニックで画像診断を受けた後に、
「関節と関節の間が狭くなっていますね。これが原因かもしれませんね。」
「軟骨が変形していますね。これが原因かもしれませんね。」
という説明を受けた経験があるのではないでしょうか。このような場合、
あなたの腰の痛みの原因は、実は腰以外の場所にあるのかもしれません。
一般的な腰の痛みに対する対処についての真実
あなたは今どんな施術やリハビリを受けていらっしゃいますか?
多くの方は病院や整骨院の保険診療で『牽引』『電気治療器』『温熱療法』『局所的なマッサージ』などを受け、
『鎮痛薬』『湿布』『ブロック注射』などの処方を受けているのではないでしょうか?
その結果、あなたの腰の痛みは改善出来ていますでしょうか?
まず、『牽引』についてですが、
日本整形外科学会/日本腰痛学会が監修した『腰痛診療ガイドライン2019』においては、
『牽引は腰痛に効果なし』とされ、臨床試験の評価においても『牽引に有効性は認められない』と評価されています。
もちろんプラシーボ効果の有効性についても併せて考えなければいけないとは思いますが、
特に悩みの深い腰の痛みに対しては牽引をいくら続けても、目に見えるほどの効果は期待できないと考えられます。
次に、『電気治療器』についてですが、電気刺激により痛みの信号を錯覚させて痛みを和らげる効果や、
血液の流れを良くする効果は期待できます。
『温熱療法』ももちろん血液の流れを良くする効果は期待できます。
ただし、根本的な問題である筋・筋膜のバランス異常や関節の歪みなどに対しての作用は、
そこまで期待できるとは考えられません。
整骨院などでは、10分~15分ほどの『局所的なマッサージ』を行う所が多いと思います。
なぜ全身的でなく、局所的なマッサージになってしまうかといいますと、
保険で安価に施術が受けられる以上、時間的な制約も非常に多くなります。
ところが、先ほども述べたとおり腰痛の85%は腰以外に原因がある場合があります。
短時間で体全体の状態を調べて本当の原因を見つけ出し、
さらに施術まで行うのは非常に難しいと言わざるを得ません。
最後に『鎮痛剤』『湿布』『ブロック注射』についてですが、
これらは総じて痛みを止める目的のものです。
つまり痛みの原因に作用するのではなく、
結果として発生してしまっている痛みに対して効果がありますので、
服用している期間は痛みがやわらぐ効果はあると思いますが、
やはり根本的な問題である筋・筋膜のバランス異常や関節の歪みなどに対しての作用はほとんど期待出来ません。
整体を受けた方が良い理由
ここまで述べました、一般的な腰の痛みに対する対処はいわゆる『対処療法』と呼ばれるものです。
もちろん、痛みが強すぎる場合にはやわらげる薬が必要ではありますが、
本当に痛みの出ない体を作っていくには、
やはり整体による施術で筋肉や筋膜のバランスを改善し、骨や関節の歪みを正し、
弱い筋肉を強化する運動療法が絶対に必要になります。
程度にもよりますが、体を作り替えていく作業は時間もかかります。
ただ、その場しのぎの対処療法を続けて本当の原因を放置し、
いずれ深刻な状態になってしまったら必ず後悔することになります。
体の変形が進んでしまうと元には戻せません。
少しでも早く、信頼のできる先生のもとで整体を受ける事をお勧めさせていただきます。